広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

第四週土日稽古会

第四週土曜日稽古会を行いました。日差しは有りましたが昨日の夜の稽古より道場内は冷え込んでおりました。少し遅くなる者がありましたので時間差を利用しましてその間に特に基本稽古を体の冷えぬように重点的に行いました。課題苦手とする処は重々判っているのですが追い込まれるとついそれが顔を覗かせます。何度も指摘し呼吸法を強く意識させ呼吸に乗るように遣わせました。少しずつ頑固な心身が納得して行っている様であります。順逆における体捌き足捌きが少しハの字を書く癖もいまだ少し顔を覗かせる時も有りますが少しの指摘で自身で修正出来ておりましたので真に身に付く日も近いでしょう。太刀連れも元立ち相手ですと少しの力みが出ますので一人遣いをさせて見ましたら良き連れ拍子を体言しつつ有りました。本日の収穫の一つで有りましょう。心地良さげに体を遣っておりました。良い物は気持ちの良さを感じるもので有ります。奏効しておる内に今一人が駆けつけて参りましたので礼法を改めて行い引き続き打込み稽古を行いました。遅れを取り戻そうとする焦りが力みとなり腕力で叩いて来ましたのでさぞかし竹刀を傷めた様で有りました。所詮その様な打ちが長続きするはずも無く苦渋の様子で頑張って降りましたが最後は酷い状態になっておりました。まあ体を温めるには良いのですが体力の無駄使いでしか有りません。大強早軽の大は正しいと言う事を含んで無ければ成りません。それといまだ腕操作が目立ちすぎます。過ぎたるは及ばざる如しです。連れて行く感覚を少しでも体言する事です。


今回は時間の都合上抜刀は行わず兵法のみとしました。演武に向けてそれぞれの演目を重点的に三学(とりあげ)八勢、九箇、下から、大転変13勢法を時間の許すまで遣いあいました。各人の演目を重点的に精査検証し磨いて参ります。今一段の上達を期待して磨き有って参ります。単なる手順では最早通用しません。理合をそれなりに理解し基本的な遣い方を今一度一点一画までも真剣に正しく遣うべく気を込め真摯に取組んで貰います。