広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

12月博多定例稽古会

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12月今年最後の博多の定例稽古会を行いました。久々の温暖といって良い気候の中での稽古会となりました。リハビリ中の大坪さんも師走の忙しい中顔を覗かせ、暫しの見取り稽古を楽しんでおりました。


今年最後の稽古も勿論基本打込みを確り行う事から始めました。先ずはそれなりに打込みが出来ねば形など打てるはずもありません。ここをしっかりと仕上げて行きます。何処までも仕上げて行くか・・・昭和の剣聖持田先生は基本を身につけるのに50歳までかかったといわれております。ならば凡人の我らは生涯行って行くしか有りません。広島の道場より広めの早良区の道場を一杯に遣い今年最後の基本打込みを心行くまでおこないました。市原さんは正面打ちはかなり良くなってまいりましたが、順逆に難儀しております。正体のまま竹刀を遣おうとしております。肘が曲がらぬようにしっかり左右の肩を入れ替える事をみにつけて貰います。そして拳の下がる悪癖は早急に正して行かねばなりません。返し流しも体捌きで行えるように少しづつ身に染み込ませて行って貰います。


兵法はまずは三学を皆で遣い合いました。合撃は拍子を合わせる事に少々難儀しておりましたが、之はあくまで感覚の問題で有りますので拳を打たれながら少しずつ理解して行って貰います。二の斬りは良くなって参りました。反対に先輩は打ち付ける処が少々ブレまくりでありました。あくまでも相手の太刀を閉塞せねばなりません。自己満足の打ちでは駄目です。相手の太刀筋をしっかり観て取らねば成りません。八勢は江河勢を少し丁寧に遣い合いました。手本打ちで先輩の額に僅かな赤みが出来ておりましたが、然程騒ぐほどのことは有りません。唾でも付けておれば直に治ります。その後下から、九箇と遣い本年の博多での兵法遣い納めとしました。


最後に抜刀を時間の許す限り抜き合いました。先ずは数種の抜きからの納刀を繰り返し行いました。その後立合居合の母刀を二種の抜きで行いました。抜きの違いで足捌きに少し難儀をする者もありましたが各人それなりにカンを掴みつつ有りました。最後に抜き打ち、斬り下しを繰り返し行いました。斬り下しは確かに先輩は良くなっております。斬り下ろした祭のバランスが大変良くなっております。三年の修行の成果を感じます。


29日に広島での納会を行い、今年の締めと致します。