広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

五月第四週土日稽古会

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五月第四週の土日稽古会を行いました。昨日までの夏日を思わせる天候がやや影を潜め,梅雨の近づきを予感させる様などんよりとした雲空の湿気の多い一日でありました。久々に道場の下窓を開け放し,裏山からの僅かな冷気を招き入れての稽古会と成りました。座礼を始める前の僅かな一人稽古の時間に各々心の赴く儘に木刀を振っておりましたが又してもズーズーとこれ見よがしの呼吸音をたてておる者がありました。あれほど呼吸法については心を砕き工夫するように申し付けているにも関わらず,余りの無神経さに又しても厳しい叱責を行う羽目になりました。この件についてのこの御仁への叱責は何度目に成りますでしょうか。性根の入らない事甚だしい。遣ってはならぬ事,身に付けねばならぬ事は確実に伝えて有りますのに何時まで経ってもこの体たらくであります。これでは上達する訳が有りません。一人下達の道を歩んでいるだけであります。出来ぬ事は仕方ない,自然に遣ってしまうことは如何しようもないと開き直っているとしか思えません。言い訳だらけの人生にそろそろ決別する様に今一度厳命し,今一度真摯な態度での修行を即しました。この様なふしだらな状態ではかつての博多の二人の様に所詮除名として切り捨てざるを得ません。今のままでは真の上達を求めて集う者達の邪魔に成ります。場を乱し,汚すことは絶対に許しません。この場は心技体を磨き合う場であります。


二部の開始は少々遅くなり,一時間あまりと短い稽古時間となりましたが,内容的には満足行くものであったと思います。三学,九箇(とりあげ)下から,試合勢法と平生より短い時間の中でそれなりの気の高まりを感じる事が出来ました。特に合撃の良き手応えが心地よく残っております。左隅への体捌き足捌きも二十日鼠のそれからラッコに昇格と言って良いかと思います。今回の課題は今まで得意としていた二の斬りのブレで有りましょうか。納まり所が少々乱れておりました。僅かな前の気がかりが影響する性癖はいまだ健在の様であります。今後の大きな課題の一つで有りましょう。