１１月最後の土日稽古会を行いました。流石にこの時期になると昼間とは言え、道場の中はかなりの冷え込みでありました。心地よい冷気であり、師走に向けての寒稽古の雰囲気を感じる本日でありました。今年は紅葉は無いのではと思っておりましたが裏山の木々も少し遅れ気味の秋の様相を見せておりました。
今月は少し稽古が不足しておりますので基本稽古を平生より多めに行なう事としました。皆も少し稽古に飢えている様子でありましたので望むところと懸かって参りました。・・・・が何とも稽古不足は隠しようも無く、意気込みと裏腹に直ぐにヘロヘロの状態に成っておりました。ウネウネと見苦しく動く指に思わず竹刀で優しく触って正しましたが、何故か数時間後には指の色が黒ずんでおりました。不思議な事も有る物です。小生の竹刀に何かペンキでも付いていたのでしょうか・・・。又優しく正そうとする処に蛸踊りをする戯けがおりましたので、やむおえず少しだけ厳しく打ちすえる事になりました。まったく性根の入るのに一体如何程の時間が必要なのでありましょうか。今回の基本稽古は皆見るところ全く無しの状態でありました。猛省を即します。
基本が惨憺たる状態で有りましたので兵法は本伝の太刀のみを行う事としました。基本稽古が良くないのに勢法が良い訳も無く、久々に叱責せざるを得ませんでした。僅かな時間で判るはずもない事に判りませんと発したり、チャッチャカチャッチャカ何も考えず手前勝手に手順のみを追ってみたりと酷い出来で有りました。これでは分も弁えず宮島に出向く有象無象とたいして変わりません。技に好き嫌いを持ち込むなぞ言語道断であります。又恥知らずな言動は絶対に許しません。養子さんの所とは違うのですからしっかり自覚を即します。
