広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

平成22年稽古納会

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平成22年の稽古納めを行いました。この日の設定は大阪からの参加者野原君の予定に合わせる事としました。本日如何しても仕事の関係で参加できない島田さんの納めの稽古は昨晩の村山さんとの稽古の後に行いました。本日の納めは昨晩同様に基本稽古は行わず、三学、八勢、中段、九箇、下からの41本を一気に遣い切る積もりで有りましたが、野原君が車で出向いてくる途中に事故渋滞に巻き込まれ、一時間半近く遅く到着することになりましたので予定を変えました。如何しても神前への礼法を皆で行いたいと思いましたので基本及び八勢を遣い合う事で暫しの時を過ごすこととしました。その内に野原君も無事到着しましたので、厳かな気持ちを共有しながら本年最後の気持ちにて神前に向かいました。呼吸法を皆で同調させながらの礼により身体に流れ込む空気は正しく霊気の趣が有りました。


その厳かな雰囲気のままに永原君を除く皆に41本を遣い切る事を課しました。久々に遣う勢法もあり途切れる事もありましたが、かまわず兎に角遣い切らせました。不味さを微笑みで誤魔化そうとする者も有りましたが勿論かまう事無く続けさせました。叱責は交えるつもりは有りませんでしたが期待の反動もあり少々交える事となりました。全体的にはとても満足行く物では有りませんでしたが最後の最後にキタさんが会心の合撃を決めてくれました。思わずのニンマリには付き合う事は有りませんでしたが、本年の最後の良き締めと言って良い1本で有りました。


全員の揃うまで少々時間を費やす事となりましたので、抜刀は時間短縮で行いました。二種の母刀を中心に時間の許す限り皆で抜き合いました。皆それぞれに斬り下しが良くなっておりました。少し縮み気味の者が有りましたが僅かな手直しで随分と正されてきました。今年最後の締めとして気合の限りの発声を伴っての順抜を行い本年の納めと致しました。


納会の後は場所を移し、アルコール抜きの忘年会を行いました。中華に舌鼓を打ちながら時間の許す限り、今年一年を夫々に振り返りながら剣談に花を咲かせました。招魂社、宮島厳島神社の演武が本年のハイライトでは有りますが各人夫々に良き手応えを得ての一年で有ったと思います。来年も更なる上達を目指して正道をただ一途に歩むのみであります。