広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

平成23年一月第三日曜日稽古会

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一月の第三日曜日稽古会を行いました。昨日来の今シーズン最強の寒波の襲来で、広島はすっぽり雪に覆われてしまいました。車での稽古参加で有りますので路面状況を鑑み平生より一時間開始を延ばす事にしました。道場内は勿論冷えてはいましたが、それにまして外が冷え切っている為に入場したさには寒さをあまり感じる事は有りませんでした。それよりも平生とは全く違う室内の明るさには驚かされました。雪に反射された光が道場内に注ぎ込み、神々しい雰囲気に包まれた道場で有りました。


外も中も氷の様な中での稽古ですので、先ずは基本稽古でしっかりと身体を温める事としました。凍みた空気が心地よく体の中に染みわたって参りました。何時にも増して清々しい心地に成りました。打ち合わせる竹刀の音も又格段に良い響きをさせておりました。


勢法は伝授ノ序次の表と大転の中から69本を渾身の限り遣い合いました。久々に遣う物も有りましたので少し思い出しながらの物もありはしましたが、それでも何とか付いてきておりました。その時その時の反省は極力短めにし、兎に角遣い切る事を優先させました。遣い終えた時の満足感は又格別で有った様です。下からの合撃が今回の一番の良き手応えで有りました。課題は二の斬りの太刀筋がそれぞれ微妙に違う処でありましょう。相手に連れ従って違うなら良いのですが、そうでないところに課題が有ります。今一つの精度を要求しました。最後に真剣を振り合い、本日の道場の冷気をその羽音と共に楽しみました。