広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

演武前日稽古会

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演武前日稽古会を行いました。何故か演武予定者の参加が遅れましたので先ずは永原君との直伝稽古を行いました。彼も今月は残業が重なり久々の土曜稽古の参加でありました。先ずは確りと基本打込みを行って貰いました。一人遣いの時にはゆったりと全身に気を行き渡らせる様に遣って貰っておりますが、打込みは次第に速く鋭さを求めて行って貰っております。正面を左右太刀で行い順逆、相懸け返し流しを連続で遣って貰いました。この様な稽古を行えばこの時期でもまだまだ汗が吹き出して参ります。かなり体もこなれて来ておりますが、体の運びに今ひとつの精度が要求さてます。今少し真っ直ぐに体を運ぶ工夫を求めました。


兵法は三学(とりあげ)八勢、中段を遣い合いました。中段は伝授の途中であります8本目までを行いました。少しあやふやな点を正しました。三学は遣うたびに良くなってくる手応えが有ります。これも素直さと若さ故でありましょうか。その後抜刀に入り、鏡を相手に立合の母刀を何度も抜いて貰いました。抜き付、斬り下ろし、納刀と細部に今ひとつの精度を求めました。二時間余りの稽古の後に明日の演武予定者が駆けつけて参りましたので結果的に二部稽古会と成りました。折角ですので永原君にはその後は見取り稽古をして貰いました。


時間も押していましたが少し短めに基本稽古も行いました。その後明日行います三学(とりあげ)中段、九箇、下からを遣い合いました。特に中段は少し間が空いておりましたので特に念入りに遣い合いました。試合勢法の特徴、持味を自分なりに確り出す事を求めました。しかし今まで確り稽古を積んでおりましたので本人が心配するような状態では有りませんでした。平生往生であります。後は場なりに気一杯で遣ってくれれば結構であります。


流石に抜刀の時間はありませんでしたが納得に行く前日稽古会を終了し、うどんの会にて本日を締め括り明日に備える事としました。