広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

九月第二週稽古会

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九月第二週の稽古会は来週の九州遠征をひかえて若者二人は職務に邁進の為欠席でありました。何とか来週の為に仕事を先行させておくと云う事で休日返上で出勤したものであります。廣川君はあくまで体調の回復が最優先ですが、本日は如何しても稽古がしたいと云う事で、体調を見ながら二人稽古をする事としました。


やはり道場の空気が一番落ち着く様で、到着するなり黙々と一人遣いに精を出しておりました。30分程互いに一人遣いを楽しんで、礼法にうつりました。やはり先ずは基本の打込みと臨んで参りました。体調が万全と云えなくとも出来る範囲でやはり打込みは行いたいと長年の稽古でその習慣が沁み込んでいる様で有りました。良き事であります。後輩達も確りと見習っている処であります。正面、順逆と現在只今の自身の全てを振りしぼって打込んで参りました。本当に尊いと感じ入る時間でありました。


まだまだ万全とは云えない体調は時として急変をします。基本稽古が終了しまして、お茶を共にして様子を観ておりましたが、思いもかけない疲労感に襲われた様子でありました。無理をさせずに暫しの間御座の上で横に成らせる事としました。彼女に取りまして道場で横に成って身体を休めるなど初めての経験で有りましょう。心地良さそうにこの半年に及ぶ厳しい戦いに疲れた体を労わる様に静かな寝息をたてておりました。


道場におわします剣の神様に見守られながら、静かな時が流れて行きました。


来週の遠征も有りますので本日は無理をさせずに稽古は終了としました。やる気満々で稽古に出向いて参りましたので、形稽古が出来ぬ事に少し意気消沈の彼女で有りましたが、先ずは道場に出むく事が出来てまがりなりにも基本稽古が出来た事を良しとする様に諭しました。


今後も中々回復しない体調に不安を覚え、心を痛める事も有るかもしれませんが、皆の力を借りながら克服して参りましょう。何度も云いますが決して一人では有りません。無償のサポーターの数多くの存在を決して忘れて欲しくは有りません。