広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

八月二日土曜日 大竹での稽古会

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この週は、地域行事の為に平生の道場が使用できませんでした。そのような時に重宝しております大竹総合体育館武道場にて稽古会を行いました。茹だる様な天候と更に湿気も加わって、普通なら気も少々萎え気味になるところでありますが、そこはこの道場の有難いところで、3台完備された冷房をフルに活用させて頂きました。少々、この処の天候にバテ気味の皆も、確りと稽古に勤しむ事が出来ました。急な場所の確保で有りましたので、開始時間が少々イレギュラーでは有りました。其のせいか、時間に成っても来るはずの者が約一名姿を見せませんので連絡してみますと、場所も時間も本人曰く(勘違いしておりました)との言い訳を発しておりました。勘違いなどではなく、単なる阿呆なだけであります。後にいま一人(勘違い・・・)と称する単なる阿呆の存在が発覚しましたが・・・・。当会もまだまだ未熟と言う事で有りましょう。之も又所詮は師の位にある責任者の徳の不足と反省しております。
 
少々ドタバタは有りはしましたが、平生よりは短い時間でしたが、稽古自体は充実したもので有りました。時間の関係上、一人遣いは少し短めで切り上げて、基本の打込み稽古に入りました。前回の稽古で踏込みに手応えを得た小林君も、彼としては久々に見る先輩の純白の剣道着袴姿での打込みに、ある種見とれておりました。やはり場に即した姿にはそれだけで説得力が有ります。後で(その姿はやはり良いですね)と心に感じた感想を漏らしておりました。場にいる者達も共有できる感想で有りました。
 
兵法は、三学、九箇、小転を確りと遣い合いました。特に徐々に盛り上がる、調子が出てくると言う事でなく、初太刀から気一杯で遣いきる事を求めました。三者三様に趣の違う、合擊、二の斬りでは有りますが、それぞれが良き手応えを発しておりました。特に廣川君の合擊は、次なる段階に至る趣を感じました。本当に相手の打ちが、斬りが、ストンと落ちる予感を漂わせておりました。後輩達は確りと見取ったでありましょうか?今少し本当には判らぬかも知れません。小林君は残念ながら前回の踏込みの再現とは参りませんでした。ここが剣の難しい処であります。一度良い感触がでたからと言っても又次にも出るとは成りません。しかし焦らずとも心身宿った良き感触は、失われる事は決して有りません。只、無心に求めてゆくのみで有ります。
 
稽古途中、少々のハプニングが有り、僅かに時間を取られた事もありますが、兵法を遣い終える頃には、道場使用の時間が迫っており、抜刀を抜き合う時間が無くなってしまいました。之も又致し方のない事であります。三時間の使用時間を使いきり、本日の稽古を終了としました。その後、時間の都合上、龍O(リュウーオー)には寄ることが出来ず、時に利用する宮で食事を取りながらの反省会を行いました。宮の駐車場に到着する頃には、突然の大雨に見舞われ、又しても永原君がガッタに車を乗り上げて仕舞いました。新車のRX8のバンパーが無残に・・・・。之も又言い訳の名残でありましょうか。・・・。そんな事も有りはしましたが、皆で楽しい歓談の時間を共有致しました。