礼法を行い、基本稽古に入りました。一人遣いで少々感じていた処を正す事も含めて、少し永めの打込みを繰り返しました。一二点正しながらも数を求めて行いました。すっかり涼しく成った道場内で有りますが、彼の剣道着が汗にまみれるには左程の時間は掛かりませんでした。師弟共々確りと熱き稽古を展開致しました。
暫しの時間、呼吸を調え、兵法に入りました。合撃、二の斬りと其れなりに上達は見せております。後は初太刀から始まる繋がりと相乗効果で有りましょう。まだまだ初太刀は様子見の処が感じられます。初太刀に本日の全てを懸けてみる気迫が必要で有ります。無論それで力みが出るようでは本末転倒ではあります。が、それも又過程と捉えれば良しで有ります。八重垣のくねり打ちはいま一つの威力を求めました。そこから連なる勝口には如何しても必要で有ります。ユッタリと斬る文も正しい太刀筋でなければ意味が有りません。確りと認識を求めました。小太刀の威力のある振り様は手本を示し、平素の一人稽古での熟成を求めました。
最後に抜刀で、兵法と連動した遣い方を求めました。抜刀と兵法が別物に成ってしまっては、まったく稽古の意味を成しません。その点は何度でも指摘しました。高き抜き打ち、低き抜き打ち、その中間と抜刀の生命線を遣い合いました。