広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

新年第三土曜日稽古会・・・永原君の稽古始め

令和五年1月21日、新年第三週土曜日稽古会を行いました。この日は永原君の稽古始めでありました。コロナ感染対策の為の会社方針により昨年来より、月一の稽古参加しか出来なくなっている彼であります。この日を待ちわびていた様子満々で出向いて参りました。

正月を故郷で過ごし、そのお土産を正面の廣川君にお供えして、先ずは一人遣いに精を出す永原君でありました。

呼吸法を共にひとつとし、坐礼を行い、今年一年の弛まぬ精進を心に稽古開始としました。

木刀による打込み稽古・・・かなり木刀の木片が飛び散っておりました。そろそろ現在使用の木刀も限界かもしれません。真っ直ぐに身体を運ぶ、それも打込みを行いながら・・・まだまだ体の運びが、ぶれる永原君でありました。

兵法の遣い初めは、本伝の太刀であります。今年の遣い初めを師弟共に楽しみました。毎回が新鮮で楽しい・・・これが三学であります。毎回何かを気づかせてくれる・・・尊い太刀であります。生涯を掛けて磨いて行く太刀であります。

真剣での抜刀では、制剛流の母刀と基本刀法を抜き合いました。此処では懸りの二足一刀から行い、足腰刀に連動する刀法の確認を確りと行いました。歩行法則に連動する刀法の認識を再確認させ、全ての振りに活かす様に命じました。

締めの稽古は、防具を着けての基本稽古及び地稽古であります。永原君もほゞ一か月振りの防具を着けての稽古を楽しんでおりました。兵法や抜刀では真っ直ぐ振る事が出来ても、地稽古となると右手に力が入って仕舞い、やや右斜めからの打ちと成ってしまう・・・これが地稽古の難しい処です。そうなると打つ太刀は守る太刀と成らずに、打込まれてしまう・・・打とうとすると隙が生じ、打たれてしまう。正しく振る事で我が身を守り、正しく打込む・・・これしか有りません。

正しさを求めての師弟同行が続きます。

日記