広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

11月最初の日曜稽古会

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11月2日、昨日に引き続き日曜稽古会を行いました。昨日は大事を取らせて自宅待機を命じておりました廣川君が勇躍駆けつけて参りました。これまでに無い体調の良さに家の中で燻ってはおれないと云う心境でも有りましょうし、純粋に稽古の虫が騒ぐと云う事でも有りましょう。何にしても之までの二年間とは比べ様もない状態であります。無論、余り無理をさせないように手綱を締める事としました。

昨日まで敷いてあった畳も本日はスッカリとあげられておりました。一ヶ月振りの床板の感触を楽しみました。廣川君も先ずは一人遣いで心地良い踏込みの感触を思い出すように繰り返しておりました。更衣室にいる小生の耳にも良き踏込みの音が届いて来ておりました。それはこの様な、早い時期に稽古出来ると言う心からの喜びの声でもありました。

少し永めの礼法で呼吸を一つとして剣の神様に報告とお礼をして、兵法に入りました。稽古出来るという、その感謝の念と喜びの想いから繰出す一撃は之までの一段上を行く手応えをを導き出しておりました。先ずは合擊の感触が素晴らしく良かった。本人も満足の行くその一撃に酔いしれている様で有りました。そこからの二の斬りは少し勢い余って・・・・と言う処も有りはしましたが、それもまた良しで有ります。体捌き自体は之も又一段上に行っておりました。その勢いに乗りまして、文においても今一つ上の境地、遣い方の工夫を求めました。これで又彼女の負けじ魂に火がついて、目を三角にして取り組み姿が目に浮かびます。これで又遣い合う楽しみが一つ増えたと言う物であります。来年に向けて張り切って取り組んでいる小転と共に、来年の何れかの演武が楽しみであります。本人は宮島を描いている様でありますが、小生的にはそろそろ京都武徳殿も視野に入れてはおります。兎にも角にも御縁の熟した処に導かれる物と感じております。今年の英信館記念大会の様に!

ある種の稽古始めなりました本日の稽古も余人を交えない良い直伝稽古で有りました。この様な稽古でしか伝え得ない物が霊感に打たれた様に湧き出て参ります。得難くも楽しい稽古で有りました。