広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

五月第二日曜日稽古会

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平成27年5月10日、日曜稽古会を行いました。例年で有れば、ゴイルデンウィークの最後と云う事で休みにしている事が多かった本日ですが、稽古の虫で有ります廣川君と体験稽古の齋藤君が出向いて参りました。出来る時に稽古を行いたいと云う廣川君の所望に応える事としました。嫌がる彼女の稽古写真も師の命令として撮る事としました。現在只今の有るが儘の彼女の修行の様子を小生自身の記憶にも証としても残しておきたいと思ったのです。
少し早めに到着した齋藤君は、前回の体験稽古が親戚のご不幸で流れておりました。やっとたどり着いたこの日を確りと経験して貰う事としました。海上自衛隊勤務の彼では有りますが、道場に入る前からの作法の叱責をする事と成りました。国の国防を担う者が之で良いはずが無いとその気配りの欠如を正す処から始めました。始めから勝手気ままに刀でも振らせて貰える様な気分で来たのかもしれませんが、そんな事も有る筈も有りません。礼の作法から立居振舞に付いて、当道場の戒律を伝えました。とんでもない処に来てしまったと感じたかもしれません。
先ずは、足法から道場一杯を遣って取り組んで貰いました。只、歩を進めるだけの事がこんなに難しいのかと額に汗して取組んでおりました。その後は木刀、真剣を遣っての基本刀法を伝授しました。之もまた今までの自身の中には無い働きでありますので、確りと力みながら奮闘しておりました。
其処に駆け付けて来た廣川君で有りましたが、10年近く前の自身の記憶を辿る様に、何かしら懐かしそうに眺めておりました。初対面の挨拶を交わして、早速に剣道着袴に着替えておりました。被り物、マスクで完全防備をして一頻、身体を動かして基本打込みを所望して参りました。現在只今、出来る限りを尽くして気一杯で打込んで参りました。

兵法に入りまして、無論齋藤君には見取稽古をして貰いました。ご縁が続けばまず最初に伝授される太刀で有る事を伝えて、三学を遣い合いました。初心の者に触発されるように、良き合撃の感触で有りました。宮島演武に遣い合う小転は之もまた、今までに無い雰囲気を醸し出して来ておりました。宮島で演武するようになって特に感じるのは、演武に向けて稽古に取り組み、場に臨む事で思いもしない手応えを授けられる事で有ります。今回の稽古で早くもその一端が垣間見られた様に感じました。

最後に皆で真剣を抜き合いました。無論、齋藤君には抜き方、納め方から行って貰ったのは云うまでも有りません。