広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

平成27年嚴島神社奉納演武

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平成27年6月7日 嚴島神社 祓殿にて奉納演武を行いました。昨年は北九州の英信館記念大会に招かれた為にこの大会は出場致しませんでした。二年ぶりの祓殿での演武と成りました。平素、立入り禁止の国宝祓殿での演武は、他の会場とはその趣きを全く異と致します。12本の柱に囲まれたその空間は、壁が全く無く、四方から神様と観衆の眼にさらされ、本殿、拝殿、祓殿、鳥居が一直線に配されおり、独特の雰囲気を醸し出しております。他の演武会とは違い、充分な時間が用意され、その場は一流派一団体に占有提供されます。
この神聖な場での演武の為にそれまでの一年の稽古を積んでいると云っても過言でも無い当会に取りまして、この場は正しく聖地であります。又、他流他団体にもその様に思って頂きたいと取組んだ今大会で有りました。
礼法作法の乱れは、心の乱れと平素から会員弟子達には喚起しておりますが、場に臨んで中々満足行く様には出来てないのが、現実で有ります。今回も又しても最も経験の永い者が、後輩弟子達を迷わせる失態をしてしまいました。しかしながら従うべき行動で無い事に従ってしまった者達も又到らぬと断ぜずにはおれません。毎回毎回良くも阿呆の所業を成せるものだと呆れてしまします。無論他の流派団体から観て、然程の違和感は無い様には取り繕いはしましたが、日暮れて道遠しと云う処で有りましょうか。しかし之もまた師の位にある小生の不徳の成せる業でありましょう。師弟共々精進の重ねるしか有りません。
演武自体は、各人がその場の限りを尽くして奮闘していたと感じました。無論各人の平素の課題が急に克服されたりと云う事は無く、反対に何年来の課題を恥ずかしげも無く披露?している者もありました。礼法を乱した張本人で有る事は無論で有ります。三学はほぼ自身の現在の力を発揮したのでは無いでしょうか。小転は、反省すべき最大の処は小生の初太刀の打込みに有りました。遣太刀に全く申し訳ない事をしてしまいました。全体として礼法の乱れが思わぬ自身の心の平静を欠く結果と成って仕舞いました。(未熟者!)との神様からの言葉を確りと頂きました。
他の流派団体からの御褒めの言葉は、弟子達の物であり、決して小生へのそれでは無いと心に留め置きました。出場した者も手伝いだけの者も心を一つにして取組めた大会で有った事は間違いのない事で有ると自負出来る手応えを感じました。有難い事で有ります。
この日に各自各様に神様から頂いたお言葉を確りと心に抱いて、来年の演武に向けて、日々の精進を重ねて参ります。