広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

レース前恒例直伝稽古会

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平成27年6月16日、レース前恒例直伝送出し稽古会を行いました。週末のタイのレースに出向くにあたり、この日も稽古を所望して参りました。何時の頃からか、この直伝稽古が彼との恒例と成って参りました。 現在只今の限りの気を燃やし、遣い合ってレースに臨む。出し惜しみする事無く、初太刀から全精力を遣い、途中で倒れても悔いなしと云う気持ちで遣い合う三学の一本に何かを感じ、求めて来る小林君で有ります。阿吽の呼吸で応える小生で有りました。
今回は、礼法の段階から長呼気丹田呼吸法の伝授をも行いました。自身と師の位に有る者の呼吸の長さの違いを実感させ、更なる段階を求めると共に、今回のレースに出向く彼に気持ばかりの餞別としました。
所望の打込みから入りました。途中でバテても良いとばかりに一本一本に気を込めて打込んで参りました。噴き出す汗の量が、彼の気持ちを如実に語っておりました。
本番の三学は、一刀両段から顔つきが・・・其の上気し真っ赤になった・・・その気に成っておりました。ペースなど考えず、この一本で尽きても悔いなし・・・・・良き境地であります。この日の稽古は、これで充分で有ります。その日その時の出来不出来など二の次で有ります。
とは言え、次回の稽古までに少し時間が空きますので、締めに小転を遣い合い、本日の稽古を終了しました。
週末のタイでのレースは只、己を尽くすように申し伝えました。若き侍レーサーの出陣で有りました。