広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月平日稽古会

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平成27年10月13日、平日の夜稽古に大阪から野原君が出向いて参りました。平成16年から博多で始めた出稽古のおりから入門し、早いもので彼の修業も12年目を迎えました。その間、新潟への転勤そして現在は大阪と居が変わりましても最低、月に一回は直伝稽古を求めて出向いて参ります。平生の一人稽古での課題、迷い、疑問を紐解くように貪欲に求めて参ります。こちらも学生時代を思い出すような感覚で熱く稽古をつけてしまいますが、彼もめげずに臨んで参ります。
この日も兵法は無論でありますが、始めの基本打込みから熱を帯びた稽古と成りました。根幹となる体の運びを徹底的に行いました。一人稽古ではどうしても曖昧に成る処を徹底的に正しました。誰かさんの様な馬足を矯正し、軸足の利かし、不自然な体の沈みと良き感覚を得るまで行いました。やっと彼も感触を得た様でありました。
兵法は本伝の太刀のみを遣い合いました。基本打込みが早くも生きてきつつ有りました。一度得た感触はその身の中に必ず残っております。あとは其れを如何に活かすかです。活かしながら高めて行くかです。共に気一杯で遣い合いました。
最後は真剣を抜き合いました。特に鞘離れに今一つの気を配り、腰の斬れを求めました。巷の居合に無神経に影響されている処を厳しく正しました。