広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月第三日曜日稽古会

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平成27年10月18日、第三日曜日稽古会を行いました。この日は珍しく男衆揃い踏みと成りました。皆夫々に特徴の有る職種に従事しておりますので、決められた稽古日時間に揃う事は稀であります。間借りの身で有りますので致し方の無い事では有りますが、敬愛する九州の清水先生の様な、自宅に道場を構えてある事の羨ましく感じる事も有ります。
有る者などは合宿以後初めて顔を合わせる者もあり、その間の土産の遣り取りを行っておりました。
久々に男衆の揃い踏みの道場では、一人遣いに入りますと少し場も手狭かと感じるほどで有りました。先ずは確りと一人遣いで汗を流して貰い、基本稽古に入りました。打込み稽古の絶対量が不足気味の関戸君はやはり手が早く出てしまいます。足腰刀の正しいそれも大調子の連動を求めました。永原君はやはり順逆の太刀筋の不整合であります。小林君は竹刀捌きにまだまだ冴えが出ておりません。竹刀が心地よく走る様に無駄な力みを取り去り心地よい手の内を求める事を伝えました。齋藤君は、肩のいかりが出ぬように少し正面打ちを多く打込んで貰いました。沈肩は剣の根幹に関わります。
兵法は、三学、九箇を主に遣い合いました。合撃、二の斬りと夫々の各人各様に求めている事を良く認識しながら遣っておりました。その時その時点の好不調に拘泥すること無く、唯々無心で遣い切る事を求めました。良き働きは自身の中に有ると言う事を今一度認識納得を求めました。
最後に抜刀を真剣にて皆で抜き合いました。恰好のみで、縮めて遣う事は断じて成らぬと厳命しました。伸びやかに刀を遣い切る事を求求めました。それにしても小林君の斬りは、締まりの無い物足りない物でありました。せっかくの古刀が泣いております。平生もっと振ってやらねば刀も気持ち良く走ってはくれません。心地よい刃風を早く聞かせて貰いたい物であります。