広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月第四日曜日稽古会

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平成27年10月25日、10月第四日曜日稽古会を行いました。一人遣いの後は、基本稽古(打込み)を確りと行ないました。師弟共々に取組む基本稽古は、遣るべき事に合気と成って集中し合う、大切な時間であります。その中で上達して来た事、近々の課題と次から次にと発見して参ります。この日は順勢の太刀筋が平に成っておりました。逆勢との違いを指摘し、正しました。踏込んだ瞬間に雷刀の備えがぶれる事も今一度認識して貰いました。
兵法に入りまして、この日は妙に踏込みに気が入っておりませんでした。もっと踏込みに気を込める事を求めましたが、どうも足裏に痛みを感じていた様であります。今一度正しい踏込みを求めました。踏込みを行う事によって、健康に成るのですから、痛めるなど論外です。間違った踏込みを虚勢を持って行い、何度も膝の手術をしている者などは他山の石とせねば成りません。この痛みも正しさを身に付けよとの天の啓示でありましょう。
この日は、20回目の点滴を控えた廣川君の送り出し稽古の予定でしたが、珍しくそれは叶いませんでした。残念でありましたが、体調管理に留意し、確りと20回目が終了する事を願うばかりで有りました。
そのころ、今回の写真の若者はスーパー耐久の場に出向いておりました。夜遅くに結果の報告が有りました。何と追越しを掛けた瞬間に視界の外からぶつけられた様で、クラッシュしたとの事で有りました。可也酷い衝撃を受けた様で、精密検査を厳命しましたが、幸いに大事には至らなかった様です。しかし、車載カメラの動画を観る限り、通常なら死に至る事も有りうる酷い物で有りました。この様な状態に遭遇する時には、人の中に生まれながらに備わった霊気が発動する物ですが、何も感じずにおったならば、プロとしてはまだまだ未熟と言わねば成りません。不意打ちに有って、打ち取られるなど武人にとっては恥であります。四方正面で有ります。今回の後姿の写真を観れば、良き後ろ姿に成って来ております。これならば後ろの気配も感じる事が出来る準備は整って来ております。後は感じる事を常に行う気概で有ります。二度とこのような事が無き様に、次に遭遇したならば確りと対応出来る様に精進せねば成りません。所詮独り善がりでは、物の役には立ちません。確りと場に対応せよ!