広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

三月最後の日曜日稽古会・・・復帰祝い稽古

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平成28年3月27日、三月最後の日曜日稽古会を行いました。この日は、廣川君の職場復帰を祝しての祝い稽古と成りました。永原君に撮って貰った記念写真に納まっている皆の手前の品は、廣川君の用意してくれた内祝いの花見弁当で有ります。
治療が始まって三年余り、この日の来ることを信じておりましたが、最初の二年間の副作用に苦しむ姿を想えば感無量で有ります。良くぞ此処まで頑張ったと褒めて遣りたいと思います。無論、まだまだ治療は続きますが、近い将来に必ず完治させてくれると信じて疑いません。皆でこの日を喜び祝う稽古を存分に楽しみました。
昨日の電話では、この日は見取り稽古の積りで有りましたでしょうが、道場に出向いて来ればそれは許さぬ彼女であります。三学の一本を所望して参りました。無論、望むところであります。
復帰に向けての決意の現われでありましょう、何時も着けるユガケをせずに立合いの間に赴く廣川君で有りました。これまでは、手傷を負っては回復の極端に遅れる事を懸念して必ずユガケをつけておりました。
共に立合いの間に立ちますとこの三年余りの修業の日々が走馬灯のように巡って参りました。一本打ち終えると精根尽き果てる日々で有りました。それでも出来る事を限りを尽くしてこの日を迎えた廣川君の剣は、素晴らしい冴えを発揮しました。初太刀の一刀両段はユガケ無しの気迫が迸り、思わず打太刀を務める小生の体を熱くしました。久しぶりに丹田から熱くなり本気で遣い合いました。傍で控えて見取り稽古をする関戸君の表情が印象的で有りました。およそ筋肉らしき物を有しない華奢な女性が、振る太刀とは到底信じがたかったので有りましょう。本人に取りましても周りの一門に取りましても得難き良き三学でありました。
その後は、精根尽き果てた様子で、弟弟子達の稽古を眺めておりましたが、此処で終わらぬのが廣川君であります。矢張り、燕飛を所望して参りました。宮島嚴島神社の奉納演武へ向けて、今一段の精度を求めて遣い合いました。
稽古後は、廣川君の用意してくれた内祝いの花見弁当で満開の桜を想像してのお花見と洒落込みました。彼女に触発されての皆の満足行く遣いっぷりに話題が及んだのは無論の事で有りました。http://www.megaegg.ne.jp/~yagyu-hujie/