広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

4月最初の土曜日稽古会

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平成28年4月2日、新年度の稽古始めを行いました。この日は、小林君のレースシーズンの初戦を来週に控えた励ましの送り出し稽古と成りました。初戦を控えて少し遅れる小林君を待つ間に永原君と共に思い想いの一人遣いをしながら待つ事と成りました。
この日は、広島の桜満開宣言が出まして団地内の桜も正しく見頃を迎えました。学校内や公園の桜の下では花見が行われておりました。冷蔵庫状態の道場内も流石に暖かさが漂っておりました。一人遣いだけでも忽ちに汗がジンワリと出て参りました。先週の花見弁当がこの日で有ったならばと思わずにはおれませんでした。
少し遅れて駆けつけて来た小林君を交えて、心静かに座礼を行いました。いよいよ正念場のシーズンを迎える弟子に呼吸法を持って激励の念を送る小生で有りました。
先ずは基本の打込みで有ります。初太刀は流石に気負いの様な物が感じられる一本で有りました。足腰刀の連動を常に求めている当会であります。手の主動の僅かな早さを正しました。(手の早い男にまともな者はおりません)。あとは踏込みに集中し、ただ夢中無心を求めて遣いあいました。踏込み時の衝撃を確りと腰で吸収する様に・・・雷刀の位置がずれない様に正しました。途中、疲れから来る剣先の走りの縮み鈍さを再確認させ、正させました。
永原君は、柄手の間隔の工夫を求めておりますが、いまだしっくり行っておりません。まだまだ竹刀が暴れます。精密さを求めました。
今年の宮島嚴島神社奉納演武では、いよいよ小林君にデビューして貰います。今一段の上達を求めて三学を遣いあいました。課題留意点は確りと再認識して貰いました。永原君の九箇も、彼らしく遣って貰えればそれで良いのです。村雲の良き勝口を見せておりました。
三学、九箇、下から、小転と皆で遣いあいました。三学のみは当会では珍しく二度遣いあいました。若者達に感じ合わせるために!
最後に小林君には、真剣にて抜刀を抜いて貰いました。無論、最後に今一度、戦いに向けての気を入れる為に!最後の最後に良き斬り下ろしを見せておりました。これで気一杯のレースをしてくれる事でありましょう。無論、今年も有志で応援に出向きます。