広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

4月第三土日稽古会

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平成28年4月16日、17日土日連続稽古会。
14日に発生した九州の地震は、この16日に本震を迎えました。未明の事では有りましたが、広島でも震度4を観測し、強い揺れを感じました。無論飛び起きて、すぐさま二階に上がり、砥場の砥桶の状態を確認いたしました。幸いに水は零れて無く、安堵いたしました。我家の点検を一通り済ませてテレビをつけると熊本を中心とする酷い地震の様子が映し出されておりました。三時間近く余震に備えて寝付かれませんでした。10年ほど前に博多で大きな地震が有ったと記憶しておりますが、それを上回る信じがたい強い地震で有りました。
そんな状態で有りましたので、稽古を如何した物かと思案しておりましたが、土曜日に永原君が、日曜日に関戸君が出向いて参りました。
無論朝一から九州の親戚やら関係者に安否確認をしたのは言うまでも有りません。幸いに皆、怖い思いをしながらも無事で有りました。まだまだ余震が続きそうで心配は絶えません。
そんな中の稽古会でしたが、各人と出来る限りの稽古に勤しみました。
基本打込みでは、ふたりが二人共に刀中蔵に課題が有りました。正しい太刀筋を常に意識する様に申し添えました。
そして今回は日にちは違えど之また踏込みに問題が有る二人で有りました。永原君は踏込みに気が籠って無く、関戸君は強く踏もうとするあまりに鈍重な踏込みに成っておりました。冴えた音を発する踏込みを求めました。
永原君とは本伝の太刀のみを遣いあいましたが、関戸君には試合勢法の最後の一本を伝授し、一本目から遣って貰いました。この日も勿論で有りますが、これから増々暑くなります。試合勢法日和に成ります。確りとこの勢法を遣い合いながら暑い夏を乗り切りたいと思います。