広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

4月最後の平日稽古会・・・小林君送出し

http://www.megaegg.ne.jp/~yagyu-hujie/イメージ 1平成28年4月26日、平日の稽古会は、小林君の第2戦レースの送り出し稽古となりました。無論メールの遣り取りは時々行ってはいましたが、開幕戦以降は初めて顔を合わせる事となりました。その後、テスト走行やイベントをこなして来たその顔は、鼻の頭が少し日焼けしておりました。地元に帰って来て、安堵からか少し気抜けのようにも感じました。シーズンが始まっているのに其れは無いだろうと言う事で少し気を入れる事と致しました。
彼自身はあまり自覚は無いようですが、師の立場から観るとペースの上げ方が徐々にと言うタイプに観えます。剣の世界ではそれはあり得ません。立合った瞬間には、既に充分でなけねば成りません。徐々に調子を上げようとする前に負けて仕舞います。
其の事を身に付けるには打込みが最適であります。それも初太刀から気一杯で打込み、後のペースなどお構いなしに行います。尽きるまで打込みを行わせました。息が詰まり、上気した顔はよき表情に成っておりました。
その気分の儘に三学を遣い合いました。最初の合撃は不充分でしたが、最後の其れは、良い手応えを発しておりました。近々の成果が求められる彼の立場を考慮して、気の持ち方遣い方の直伝を行いました。難しい事では有りますが、負ける事は許されないプロレーサーでありますので何としても身に着けて貰います。何としても我が物にしようとする気持ちは感じる事は出来ました。求めねば何事も身に付く物では有りません。諦めずに精進して行って貰います。
送り出しの最後の一本は、良き気迫手応えをみせておりました。
小生の誕生日が、丁度決勝日です。良き報告を待っております。