広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

5月連休明け最初の稽古会・・・復帰

平成28年5月8日、ゴールデンウィーク明けの最初の日曜稽古会を行いました。この日は、レースシーズンが始まり、スーパーGT第二戦を戦い終えた小林君が、僅かな時間を見つけて出向いて参りました。フジで行われた第二戦では、見事準優勝で有りました。さぞかし満足かと思えば、ポールポジションを取れたのに優勝できなかった悔しさ方が勝っている様でありました。その姿勢は良しと致します。その気持ちが有れば、今シーズン必ず数回の優勝を勝ち取ってくれると信じております。
シーズン真っ盛りの最中ですので、この日も数時間後には東京に向けて出立せねば成らない中での僅かな稽古時間でした。短時間に集中しての大人稽古と致しました。
気一杯の打込みを平素よりは短い時間で打込んで貰いました。無論瞬く間に汗が噴き出ておりました。此の稽古と三学だけは外す事は出来ません。本質を求めての修業には絶対に欠かせません。
基本稽古が、終了しかかった時に廣川君が、一か月ぶりに出向いて参りました。4月に仕事に復帰して気が付いてみれば一か月が経っておりました。中々稽古に来る事が出来ずに気に懸けておりましたが、やっとこれも又復帰を果たしました。二重の喜びを感じた稽古会で有りました。お茶で一服しながら弟弟子にお祝いの言葉を懸けておりました。久々の顔合わせで有りました。
小林君の三学を見取りながらその成長を感じている様で有りました。
小林君を送り出した後は直伝稽古の始まりで有りました。復帰一本目は、無論三学であります。何故にかユガケを着けない廣川君に復帰への意気込みを感じました。二の斬りは、矢張り弟弟子には出せない連動を太刀筋をみせておりました。良き気迫の合撃も出ておりました。最後の一撃はご愛敬で有りましょう。拍子の問題で有り、其の太刀筋は確かに人中路通っておりました。
最後に遣いましたのは燕飛であります。伝書の抜粋を渡し、其の精度の高みを求めました。
色々な意味で良き一日良き稽古会で有りました。