広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

5月第三日曜日稽古会

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平成28年5月15日、5月第三日曜日稽古会を行いました。この日は柳井から関戸君が、先ず一番手で出向いて参りました。前回与えた課題に取組みながらも日々の一人稽古で悶々としている様子をメールにて知らせて来ておりましたので少しヒントを与えておりました。さてさてどの位工夫したかと稽古日誌に記入しながらその踏込みの音を聞いておりましたが、まだまだ五里霧中の様子で有りました。仕方有りませんので今少しのヒントを与えました。教えすぎは却って良くありませんので自得を願って最低限の配慮で有ります。あとは彼次第であります。確りと心身に特に脳みそに汗をかいて貰います。
後の二人が少し遅れると言う事でしたので、先に直伝の打込みを行いました。彼との阿吽の呼吸の打込みで有りました。呼吸法を同調させ、打込める隙の無い処に勇気を振り絞って打込んで貰いました。何かを確りと掴んでくれつつ有ります。奏功している内に最近の渡り鳥生活に疲れ果てたとアピールむんむんの小林君が重い足取りで出向いて参りました。この様な時の彼の思いは(今日は少し手加減を・・・)と言う事であります。小生には逆効果と成る事を彼も、もうそろそろ理解しても良いのですが・・・阿保な若者で有ります。気一杯で遣って、たとえ其れが一本で精根尽き果てても、褒める事さえあれ、叱責することなど無いのですから。
三学を遣い終えた頃、これまた小林君以上に哀愁を湛えた廣川君が出向いて参りました。彼女の場合は、自身の事だけで無く、ご家族の件も聞き及んでおりましたので、本日は流石に顔だけでも出そうと言う処で有りましたでしょう。しかし道場に入れば三学の一本でもと成る彼女であります。鏡の前で木刀を振りながらチラチラと此方を伺っておりました。気を観て誘い水を向けると一本、所望して参りました。流石にこの日は、三学の一本で精根尽きておりました。しかしながら最後の合撃の一本でこの日の稽古の成果が出ておりました。
その後、九箇、小転と遣い合いました。間合いの捉え方に今少しの精度を求めました。一人遣いの延長に成っておりました。飽く迄も彼我一体で遣い合わねば成りません。
最後に真剣で抜刀を抜き合い、本日の稽古を終了と致しました。小林君の一人稽古の不足を感じた本日で有りました。平生往生!http://www.megaegg.ne.jp/~yagyu-hujie/