広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

師走、稽古納め

平成28年12月25日、平成28年の稽古納めを行いました。大阪から出向いて参りました野原君も早い物で13年目となりました。博多の出稽古で出会い、新潟への転勤そして大阪に移り、遠距離と成りましても一年を通じて弛まずに広島まで稽古に出向いて参りました。中々出来る事では有りません。真摯に求めるその姿勢に小生も心を込めて応えねばなりません。其れゆえに彼には時として鬼の様な厳しさで接します。他の門弟とは比べ物に成らない激しさで!其の叱咤激励に、彼も歯を喰いしばりながら耐え抜いております。修業は嘘はつきません。彼の覚醒も近いと信じております。

今年も様々な事が有り、色々な処に弟子達共々出向いて参りました。数年振りに延岡にも行って参りました。かの地での武道を通しての旧知の者達との久しぶりの邂逅は、本当に楽しいひと時でありました。そのまま足を延ばして青島まで参りました。数十年ぶりに訪れた地で、中学生の修学旅行の記憶が鮮やかに蘇りました。懐かしさに溢れた時間で有りました。
一番の出来事は、一門総出で遣り果せた宮島嚴島神社奉納古武道演武大会でありましょう。今年は、嚴島神社世界遺産に登録されて20周年で有ります。その20周年記念大会と銘打っての冠を許された大会でもありました。大会企画、準備そして当日、打上げと今にして思えば夢の中での出来事の様であります。
幾多の事を遣り果せた一年でありますが、常にその場に在り、皆を和ませ、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたのが廣川君でありました。病の身でありながら常に皆に気を配り場を盛り上げてくれました。その彼女が、年末を迎えて大変な状況に陥っております。今現在も苦しみの中に有る彼女の辛さが一日も早くやわらぎ、穏やかな日常を取り戻して欲しいと切に願う一門で有ります。
来年も写真の場に共に立ちたいと皆で願っております。
本当に本当に新年が良き一年でありますに!