平成２９年１月８日、宮島嚴島神社への初詣を行いました。当会恒例の初詣に欠かせぬ弟子が一人、今年は居りません。今回の初詣は、嚴島神社の神様への愛弟子廣川好美君の病回復のみを祈願するものとなりました。平素お願いする一門の今年一年の良き精進と皆が真の上達への道を着実に歩める事など露ほども願わず、只々耐えがたい苦しみの淵に有る好美君の回復を一心に願う一門で有りました。
大阪から野原君も無理を押して駆けつけ参りました。
お祓いを受け、お神酒を頂戴する時には、毎年の演武会でお世話になっております神官の方からもご心配の言葉を頂戴しました。有り難い事でありました。
祈願の後の食事も早々に皆で病院に見舞いました。程なく柳井から関戸君も駆けつけて参りました。この日はご家族との予定も有った様ですが、時間をやりくりして馳せ参じてくれました。
静かにベットに横たわる兄弟弟子の想像も出来なかった様子に涙を禁じえなかった一門で有りました。只、声を掛け、有る者は手に触れ、必死に反応を求める弟子達でありました。其れに何とか応え様とする気配を発する好美君でありました。皆も確りとその気配を感じ、又涙を流す弟弟子達でありました。
只々、必死の祈りを続けるばかりであります。嚴島神社のお守りを彼女の手に括り付け、後ろ髪を引かれる思いで病院を後に致しました。
