広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

二度目の掃除

平成29年2月5日、先週は大学の同期会で山口の湯田温泉に出向いておりました。40数年ぶりの同期も駆けつけて来て、楽しく心和ませてくれた一時でありました。皆、一瞬にして学生時代に戻り、尽きぬ会話の遣り取りで有りました。人生の正しく三分の二を終え、自身の人生の締め括りの時期を迎えた我らの今後の生き方を確認し合える一時でもありました。
この日は、気に成っていました道場の掃除の続きを行いました。あらためて、天井板が取り払われただけで感じる空間の広さに驚かされました。床面積は、何の変化も有りませんのに倍以上の変化を感じます。
人の感覚の不思議であり面白さでもあります。この場での稽古初めが、待ち遠しく感じます。一本目の場としての感覚がどの様なものであるか・・・無論、相手は好美君です。困惑して、例の口を歪めた表情が目に浮かびます。そして一本打ち終えた後に飛び出すマシンガントークも又楽しみであります。
掃除の続きをしながら、10数年以上にわたって溜まった埃にも何やら懐かしさ、慈しみを感じる小生で有りました。
この道場で新陰流の稽古を始めて、17年の月日がたちました。亡延春先生から広島で稽古会を立ち上げて欲しいと懇願されて、導かれるように道場の使用を当時の中学校校長から頼まれ、現在に至っております。
色々なご縁を頂き、紡いで来た道場で有り、広島柳生会であります。かけがえの無い愛弟子の逝去と言う現状は、次なる当会への喝であり、将来への展望の明確さを諭されていると感じております。
愛弟子共々、今一層の精進を弛まず必死に行うばかりであります。
12日が月命日、3月1日が49日(忌明け)であります。・・・時の流れは一時も留まりません。