広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

宮島嚴島神社奉納古武道演武大会

http://www.megaegg.ne.jp/~yagyu-hujie/イメージ 1平成29年6月4日、宮島嚴島神社奉納古武道演武大会に出場いたしました。前日には当会恒例の前日稽古を五月の道場で行い、そのまま宮島に前泊いたしました。今回も又、小生が実行委員長を務めました。プログラム作成の段階から大々的に謳ってはおりませんが、今回の大会は我々に取りましては廣川君の追悼演武大会であります。前日稽古では、廣川君の写真と鏡餅(生前廣川君が用意してくれていた)を正面にそなえての稽古で有りました。演武に共に臨む気を共有しての前日稽古を行い、廣川君を伴って宮島入りいたしました。
当日は、好美君の為に旧友の小川さんも駆けつけてくれまして、好美君の正面に正座し又我らの演武の時には好美君の写真の傍に座り最後まで好美君の為の追悼演武に御付き合いしてくれました。洵有り難く感謝に堪えませんでした。
梅雨入り前最後の日曜日は、天候に恵まれまして多くの演武者及びサポーターが最後まで大会を盛り上げてくれました。
何時もニコニコと笑顔を絶やさず人の為に気を配り、尽くした好美君の人徳が偲ばれる良き大会で有りました。
大会が終わり、会場を後にする小川さんが、(廣川さんが確かに皆様と一緒にいましたね)と言ってくれました。一門に取りまして洵に有り難い、目頭が熱くなる言葉でありました。
新陰流の演武が終わり、一門で神前への礼をする為に小生の元に弟子達が下座から静々と歩み来る時、好美君の写真に無意識に指建礼をしている自分に気が付きました。
彼女の形見の蟇肌竹刀を共に遣い、小林君と打った三学は生涯忘れる事のない一本となりましょう。
皆の好美君への思いの多くが満ち満ちた心に残る大会で有りました。