平生の大阪での一人稽古の悪習が悪癖と成らぬように根本の処を丁寧に正して行きました。彼の場合は何度も何度も初学の如く接せねばなりません。持って生まれたか、之までの人生で身に付いてしまったのか、そこの処は良く解りませんが、自分自身に対する誠実さが欠如しております。今無ければ身に付けさせるのみであります。例の通りの厳しい叱責が道場に響き渡りました。ニコニコと見守る好美君の気配の中での直伝稽古でありました。
三時間余りの直伝稽古を行い、祥月命日の御参りの為に廣川家へと二人で向かいました。野原君を伴っての御参りは初めてであります。仮祭壇に向かいますと昨日、当会からおくった生花が届いており、美しく飾られおりました。二人で手を合わせてお参りを行いました。あれから・・・半年が経ちました。昨日の事の様な、もう10年が過ぎ去った様な不思議な感覚を共有する師弟で有りました。
しかし、好美君の存在は、我ら一門に取りましてはますます深く濃いものに成っております。常に自身の平生の身近に気配を感じ共にする日々で有ります。
次は、初盆の御参りに一門で出向いて参ります。
合掌!