広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

10月最後の土曜日稽古会

平成29年10月28日、10月最後の土曜日稽古会を行いました。毎週末に影響を及ぼす様に接近して来る台風は、この日はまだ静かな様子で有りました。
二人の若者が、夫々に手土産を正面の廣川君にお供えしておりました。永原君の新潟出張と小林君のタイでのレース土産でありました。好美君の喜ぶ気配を感じた面々で有りました。
今年も残す処二か月余りと成りました。日々の移ろい早さに驚かされます。当会に取りまして激動の一年でありましたが、其の一年も瞬く間に過ぎ去ろうとしております。そんな中、若者達と申しましたが、最早中堅の仲間入りをしたこの二人も日々の職務に私生活に人生の節目を感じている日々を過ごしている様であります。
基本の打込みを受けながら、その重みと少々の疲れを感じる小生で有りました。その事に叱咤激励し、してその状態の心身を正す為に少しの言葉を添えて、行を行わせました。先ずは格を正さねば成りません。間違った状態を其の儘には出来ません。悪癖と成らぬ内に叩き直すのみで有ります。鉄は熱いうちに打たねば正しい形には修まりません。
ここ数か月の疲労を色濃く残す永原君の様子を観ながら新たなる勢法を授けました。無論、序の位からであります。その様子に眼をキラリと光らせる好美君の気配を感じたのは、私一人では無かった様です。
小林君は、一拍子のその場打ちに中々馴染めない様でありました。これも又少しずつ熟成させて行くしか有りません。
本伝の太刀を遣い合い、この日の稽古を終了いたしました。少し早めの終了とし、歓談の時間を多めにとる事としました。久しぶりの第一楼に場を移し、好美君共々楽しい時間を過ごしました。途中、店の専務が挨拶に来てくれまして、好美君にニコリと笑みをくれおりました。