広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

9月最初の日曜日稽古会

イメージ 1http://www.megaegg.ne.jp/~yagyu-hujie/平成29年9月3日、9月最初の稽古会を行いました。この日は、廣川君の形見分けの品の贈呈の日でもありました。之までの八か月は、小生に託された形見の品を誰に何を託すかの相談を好美君と何度も重ねた日々で有りました。
この日は、直伝稽古と成りました永原君に彼女愛用のスヌケの杖を託す事と致しました。新陰流仕込杖を伝授した際に、彼女に授けた貴重な一品であります。
今後の彼の修業の友として、そして永原家の家宝として生涯慈しんで欲しいと願っております。

形見分けの儀を行い、稽古に入りました。彼にとりましては、盆休み明け、最初の稽古になります。先ずは、確りと基本打込みと相なりました。めっきりと秋の気配が感じられるこの日の道場で有りましたが、打込みが始まりますと永原君の全身から汗の噴き出すのが観て取れました。
兵法は、本伝の太刀を心行くまで遣い合いました。休み明けと言う事も有りましたでしょうが、三学では、珍しく二の斬りの太刀筋に精度を欠いておりました。其れも又九箇では、正されておりました。
いよいよ新たなる伝授に入る事と致しました。その過程で気が付きましたが、どうも指を怪我している様でありました。何故にか押し付ける様な鈍重な打ちに異変を感じて問いただすと、如何やら仕事で指を打ち付けた様で有りました。
兵法の伝授は、そのまま続けましたが、真剣での抜刀は、中止と致しました。
二時間余りの直伝稽古を終えて、久しぶりの食事を共にしながらの歓談と致しました。今年は、延び延びになっております遠征合宿に話が盛り上がりました。