広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

12月第三日曜日稽古会


平成29年12月17日、12月の日曜稽古会を行いました。今年の冬は厳しい寒さを予感させる冬の入りで有りましたが、この日も道場に到着する前から雪がチラついておりました。道場に入り、支度を済ませる頃には、ますます振り方が強くなっておりました。皆、冬用タイヤを装着済みとは思いましたが、少し早めの稽古終了予定にて稽古を始めました。
この日は、暫く稽古参加を許しておりませんでした齋藤君の稽古再開初日でもありました。斯道 に出向くその服装を厳しく正されたにも関わらず、生来の誠実さの欠如からくる無神経な性癖で、又してもだらしのない服装で道場に出向き、出入り禁止にしておりました。それから数か月・・・やっとまともな状態で出向いて参りました。二度と馬鹿な不始末は許されぬ事を自覚しておればよいのですが・・・。
外で降りしきる雪を溶かすがの如く、先ずは基本打込みに勤しみました。冷蔵庫の中にいる様なこの日の道場で有りましたが、その寒さを忘れるのに左程の時間は必要ありませんでした。真剣に取り組む者の眼は、清々しさが宿って参ります。浮世の汚れが流れ落ち、美しい汗をにじませておりました。
その後、本伝の太刀を気一杯で遣い合いました。悴む手で遣う木刀の衝撃は、また一興であったのではと感じております。
清々しさの余韻の残る中で、稽古終了とし、家路を急がせました。