広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

平成29年稽古納め‥御参り・・忘年会

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平成29年12月24日、稽古納めを行いました。大阪から野原君も駆けつけて参り、全員参加で行う事が出来ました。この日は、稽古納めは無論ですが、稽古後は廣川君のお参りを行いその後は忘年会を予定しており東奔西走の様相を呈しておりました。全員参加のこの日を逃す訳には行かず、決行致しました。
納の稽古は、当会で最も大切にしております基本打込みと本伝の太刀を今年の締めとするべく、全員で夫々の思いの丈を込めて、気一杯で遣い合いました。有る者は師の導きの儘、合気と成り、次々と繰り出される攻めに必死に喰らいついてき又有る者は、呼吸法に没入し、奮闘しておりました。当流でこれ以外必要無しと言われる正面、順逆の太刀筋に全身全霊を込めて遣い合う勢法で心身共に清めあった一門で有りました。その中心には、あの笑顔の廣川君がいた事は無論であります。一服の時にも話題の中心におり、皆にあのニコニコと笑顔を振りまいておりました。
納の稽古を終えて、約束の時間に廣川邸に到着いたしました。此処の処少し気力の出て参りましたお母さまが今や遅しと迎えて頂きました。仮祭壇には、月命日の生花が、まだ枯れずに供えられており、その横には昨日届いた当会からのクリスマス、正月用の胡蝶蘭が華やかに咲き誇っておりました。皆夫々の沢山のお供えをし、小生の唱える般若心経に合わせて廣川君に夫々の語り掛けを行っておりました。ホッとする様な一時でありました。
道場では、この一年の思いを語った時には、思わずあふれ出た涙に言葉を詰まらせた小生で有りましたが、廣川君の前での般若心経は、確りと唱え切る事が出来ました。この日のお母さまも、何時もの涙は無く、一門のお参りを心から喜んでくれました。一年近くたってその様な心境になって頂いた様で有りました。
平生のお参りは、あまりお母さまの負担にならぬ様にと月命日前後一回と決めておりましたが、之ならば少し回数を増やしても良いかなと感じました。廣川家を後にする時には、全員分のお土産を用意して頂いておりました。有り難い事でありました。
最後に山口の藤中君の店(焼肉ダイニング龍O)に大急ぎで向かいました。
忘年会の幕開けでありました。無論、廣川君も一緒です。藤中君が用意してくれたご飯と彼女の好物の特製焼肉のセットをお供えして、藤中君も交えて全員で献杯いたしました。照れてる様子の廣川君でありました。
耐え難い悲しみを抱えた一年が過ぎ去って参ります。この一門の存在が、何とか持ちこたえさせてくれました。正直、そう感じた一年でありました。其れに報いる為には、この者達を真の上達に容赦なく導く事でしか出来ないと強く思いました。容赦なく、手加減など有り得なく厳しく直伝稽古で導いて参ります。
一年間、ご苦労様でした。そして、本当にありがとう!