令和元年12月21日、稽古納め一日目の稽古会を行いました。大阪から参加の野原君が、勤務の都合上如何しても明日の参加に成った為に土日二日の納の稽古会とました。本日が最後の稽古と成る関戸、齋藤君両名も行く年を惜しむ様に稽古に精を出しておりました。
正面、廣川君の前に剣道防具を供え、一人遣いを先ずは各人思いの儘に行い、座礼を行いました。
今年最後となる弟子達もおりますので上座に座し、今年一年の精進の日々を振り返りながら皆に語り掛けました。特に新陰流の根幹に関わる三学円の太刀、その中に内含されている尊いおしえ・・・求めるべき教えを伝えました。
形を打ちながら求めるべき境地、術理・・・特に理合を具体的に諭し、自身の稽古で求めるべき姿勢を今一度諭しました。
今年始まった地稽古に確実に活かし、形と地稽古を一体とするべく更なる奮闘を求めました。
そして常に道場正面に座し、共に稽古に参加している廣川君自慢の一門と成れ!・・・と、今一度激を飛ばしました。
年が明ければ、好美君が旅立って丸三年が参ります。
行く年を惜しむ様な納の稽古を先ずは木刀にての打込みから何時もの様に行いました。そして本伝の太刀・・・毎回が常に新鮮な気持ちと成ります。
その後、防具の手渡し式を行いました。各人が自身の防具を身に付け、基本の打込みを行い、そして最後に地稽古・・・無論、師の位たる小生が、全てを相手しました。
成す術なく打ち取られ、逃げる事も許されず、只々身を捨てて打込ん来る弟子達・・・何時の日か、見事な一本を師に対して打込める日が必ず訪れます。その日が、共に楽しみであります。
納の一日目をおえて急ぎ山口まで移動し、忘年会と成りました。店主藤中君が今年も廣川君へのお供えをしてくれ、三時間余りの楽しい一時を過ごす事が出来ました。道場外での一時・・・其の中で言葉に添えて伝える事も又大事であります。
先ずは納の一日目が無事に有意義に過ぎて行きました。