広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2月第二日曜日稽古会・・二人の稽古始め

平成30年2月11日、2月第二日曜日稽古会を行いました。この日は、奇しくも日常の業務の都合上、ご家族の見取りと今年初めの稽古に参加できなかった者達が出向いて参りました。
昨日の直伝稽古の際には緩んでおりました寒もこの日は確りと戻っておりました。
全体稽古を始める前の一人遣いを眺めていますと稽古に参加できなかった日々の一人稽古の精進の様子が垣間見られました。しかし、一人稽古の弊害が無きにしも非ずの点は、少し言葉を添えて正しました。
正面に供えられた廣川君の前で座礼を行い、稽古初めに成ります二人に少しの言葉を添えて挨拶を行い、お年賀の品と嚴島神社のお守りを手渡しました。度重なる不始末により延び延びと成っておりました入門の証の小生手作りの蟇肌竹刀をこの日やっと齋藤君に手渡しました。しかしながら・・・又しても飛び出した無神経な軽率な言動に対しては・・・面打ち二擊を施しての手渡しとなりました。小生が精神注入の一撃を加えている傍で何故にか感涙の様子の関戸君で有りました。判る者にはわかる・・・判らぬ戯けには中々に伝わらぬ師の心・・・今年も我慢を強いられる一年と成りました。

関戸君、お待ちかねの直伝打込み稽古では、次々と繰り出される得体のしれない(攻め)に心を身体を揺れ続ける事を制しきれない様子でありました。今は只、小生の攻めを浴び続けて貰います。この状態の先に・・・いつの間にか浴びせられた攻めを身に付けている自身に気づく日が訪れます。必ず参ります。
兵法は、本伝の太刀を遣い合いました。呼吸法の不充分さから少し急ぎ過ぎの様子が有りましたが、本人は気が付いている様子で有りましたので自得を待つ事と致しました。思い込みによる勘違いを正し、正伝を求めました。
最後に抜刀を行いました。抜刀が兵法と別に成らぬように特に意識させました。新たに立合の二本を伝授し、兵法の遣い方を持って伝えました。確りと一人稽古で励んでくれると信じております。