広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

8月第四日曜日稽古会

平成28年8月21日、昨日に続いて日曜稽古会を行いました。この日は当初の予定通り、小林君以外の全員が出向いて参りました。柳井の関戸君も猛暑に日々格闘している雰囲気満々での参加でありました。永原君は、今回の帰省では実家でユックリ出来た日は一日しか無かったようです。お盆休みの分散化が仕事のシフトに影響を及ぼしたようであります。廣川君は、昨日のノンアルコールビール乾杯の勢いの儘での参加と成りました。
皆が実質のお盆休み明けの稽古始めでありました。休み期間のアク抜きに、先ずは基本の打込みで確りと体の芯から汗を絞り出しました。如何しても場に対して斜に位置取りをする永原君は、自身で気が付いては正しておりましたが、いまだピタリとは行きませんでした。しかしながら何れは無意識にでも確りとした位置取りが出来るように成りますでしょう。
関戸君は、一本一本に呼吸を凝らして、元立の気を確りと感じながらの打込みを繰り返しておりました。稽古後の感想メールでの上中下に色(光)を感じながらの稽古で有った様です。自身の稽古での感覚を確りと言葉として検証する様に申しつけております。その蓄積が自身の宝の成ります。弛まずに積み重ねて行って欲しいと願っております。只、突っ立つているだけで無い元立の自然な充実や時として感じる攻めに確りと打込んで来て貰います。打込まねば判らぬ事が多々有ります。
兵法は先ずは無論三学から遣い合いました。やはり一日の長がある廣川君の合撃でありました。本人は少し強めの打撃に物足りなを覚えていた様ですが、休み明けの眠たさを吹き飛ばすには最適の一本で有りました。地稽古でも充分に遣える一打で有りました。永原君の二の斬りも演武を経て、ますます良き感触を増してきております。関戸君は先ずに体の出が良く運べるように成って来ております。平生の一人稽古の賜物でありましょう。兵法の最後は、木刀での燕飛で締める事としました。木刀で打ち合う事で付く窪みが、やがて木刀を折ってしまうでしょうが、その頃には新たなる境地が廣川君に宿っておりましょう。楽しみでは有ります。
最後に抜刀を真剣にて抜き合い、休み明けの稽古会を終了と致しました。