広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2月第二土曜日稽古会

平成30年2月10日、土曜日稽古会を行いました。明日の日曜稽古会に参加できない小林君が出向いて参りました。平生より一時間遅い開始時間と致しました。この日は、久しぶりに寒の緩みを感じる一日で有りました。雨は降っておりましたが、それが又寒さを緩める助けに成っていた様であります。
一人遣いを始める前に新たなる刀との出会いをして貰いました。現在の愛刀より五寸長い、初在銘、裏年号の入った一振りであります。少し重めの感触を先ずは手に取って感じておりました。実際に振るのは、抜刀の時としてその場は一旦納めました。
剣道着、袴に着替えて何時もの様に一人遣いに勤しむ小林君でありました。
正面の廣川君に挨拶を済ませて直伝稽古に入りました。基本打込みにて確りと心身を遣い、練合ました。少し寒の緩んだ中での基本打込みで有りましたので、忽ちのうちに全身から汗が噴き出したようで有りました。
その燃え上がるような心身で呼吸法に集中して三学へと移行致しました。
此処の処の呼吸法への取組みで毎回良き手応えを得ている彼有りますが、今回も位攻めにての付け、歩み掛けにてこれまでに無い良き手応えが出ておりました。遣い合った者にしか感じ合えない良き感触、手応えで有りました。
その勢いの続きとして、最後の合擊に最高の感触として結実致しました。
確かに新たなる境地に入りつつあると感じた稽古で有りました。
その後は、本伝の太刀を遣い合いました。無論、
木刀で打合う感触も確りと楽しみました。最後に新たなる出会いの御刀の感触を振りを行う事で感じて貰いました。一振りで自身の修業の友として迎い入れると決めた様でありました。
兵法の稽古後は、場所を移して次なる呼吸法、拍子の稽古の場に移動致しました。