広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

3月第四土曜日稽古会


平成30年3月24日、土曜日稽古会を行いました。明日の日曜稽古会を所用の為に参加できない永原君が出向いて参りました。
一遍に春を迎えた今日この頃でありますが、それに伴い黄砂と思しき細かな粒子の飛散は、とみに酷い状況であります。屋根の下に停めていても車がすぐに白くなってしまいます。道場の窓を開け放して稽古をしても良い天候でありますが、この日は閉めたまま行いました。
桜の開花を感じながらの稽古会でありました。一人遣いに何時もの様に勤しむ永原君も懐の手拭いに手を遣る回数も多くなっておりました。
基本打込みで更に汗を流し、遣い合う兵法に自然な一体感を共有する師弟でありました。
此処の処の公私供の激務に少々疲労君の兆候が踏込み表れておりました永原君ですが、突如として良き踏込みの音を発しておりました。惜しい事にそこからの連動に僅かなブレが生じておりましたが、良き連動をみせる様になる兆候も感じた本日の稽古でありました。
木刀での遣い合い、打ち合わせる衝撃にも徐々に怯む事なき気配を感じさせておりました。蟇肌竹刀では味わえない処の緊迫感、緊張感そこからの新たなる感触を確りと感じ、新たなる境地を目指す永原君でありました。
この日は、自身の新しい修業の友の感触を感じる一日でもありました。その長さの僅かな違いに体全体で新鮮な感触を得ている風で有りました。
稽古終了後は、突然の春の訪れに対応するべく冬用タイヤの交換に向かう彼でありました。