広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

3月最後の日曜日稽古会


平成30年3月25日、三月最後の日曜日稽古。
年度末の最後の日曜日稽古会に柳井から関戸君が出向いて参りました。平素の一人稽古の延長での一人遣いを暫し眺めておりましたら、少し気にかかる処が有りましたので、その時ばかりは、一つ言葉を添えました。自身では気が付かず、何気なく陥っている悪癖一歩手前の正も、この一時の大切な時間で有ります。しかしながらその他の着実な上達を歩みつつある様子も確りと確認する事が出来ました。彼の平素の一人稽古は、ほぼ正しい道を歩んでいる様であります。
座礼を行い、恒例の基本打込みを行いました。この日は、ほぼ竹刀に溶け込む元立に気一杯で打込む決心で臨んでいる様で有りました。従って元立もこの日は、あまり剣先の文は斬らずに目付の変化で臨んでみました。一瞬途方に暮れた表情を見せる彼の気配にニンマリ(心の中で)する元立でありました。手の内を明かすのは今少し先には成るでしょうが、合点がいく日もそう先の事では、有りませんでしょう。
兵法では、一人遣いの時に言葉を添えた点が正しきれずに顔を覗かせておりましたが、これも又近い時に緩解致しますでしょう。先ずは、大強速軽の大です。大の正しい意味は口伝にて伝えております。その意味では、最後の合撃の一太刀に良き気配が出ておりました。
最後に真剣を抜き合いました。立合の一手も伝授し、時間の許すまで遣い合いました。
道場の周りの桜も何時もより一週間早い満開を迎えております。明日には散り始めるのでは・・・との思いを抱きながら道場を後にしました。