広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

4月第三日曜日稽古会


平成30年4月15日、昨日に続き日曜日稽古会を行いました。この日は柳井から関戸君と岩国から永原君が出向いて参りました。二人が出合うのは久しぶりであります。永原君は先ずは、道場に出向く服装の叱責を遂に受ける事となりました。彼は時として傍観者になりはてる性癖があります。周りの者達が時として服装の件で厳しく叱責された事を知っている筈ですが、我関せずのその点を本日遂に言葉を添えて正す事となりました。之では一人前の大人としては恥ずかしいかぎりです。最早、言われる前に気が付く年齢です。其れだけの経験を入門以来してきている筈です。二度とこのような無神経な事が無いようにして欲しいものであります。
一人遣いで一汗流した後に全体稽古に入りました。一人遣いでは出来ている事が、元立に向かうと如何しても不充分になる。その事を強く認識する二人で有りました。充分に打込む・・・剣先があくまでも鋭く伸びてくる様に・・・止め手に成らぬ様に・・・判り切っている筈の事を求めて何度も打込みを続けました。人を相手にする難しさを強く感じている二人で有りました。
ましてや充実した相手に打込まねばならぬ難しさに困惑状態の関戸君でありました。只充実しているだけでなく得体のしれない攻めを・・・それも幾つもの攻め・・・攻めとも認識できない・・・得体のしれない物に打込まねばならぬ・・・困惑した状態からの諦め打ちに駄目だし(間斬り)をされる関戸君でありました。思わず引っ繰り返った其の事が、近い将来彼の果実と成って実って参ります。その時が待ち遠しい小生で有りました。
本伝の太刀での合撃に早くもその兆候が現れておりました。本人は、覚えてない処を褒められてキョトンとしておりしたが・・・。大切な処でありますので能々その前後を思い出し、自身の心境を確認して欲しい処であります。
永原君との木刀での打ち合わせも、毎回ごとに良き手応えを感じております。披露できる日も近い様であります。
最後に抜刀を真剣にて抜き合い、新たなる一手を授けて本日の稽古を終了と致しました。