広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

1月寒波襲来の中の土曜日稽古会


平成31年1月26日、今シーズン最強寒波襲来の中、土曜稽古会を行いました。出向いて来る弟子達の道中を心配しましたが、明日は行いませんので本日時間短縮で決行と致しました。
皆の一人遣いに眼を凝らしながらも、常に外の雪の降り具合を確認しながらの稽古会と成りました。
座礼の前に冷えきっている道場の空気を少しでも熱気で温めるように、前回同様に木刀にての打込み稽古と参りました。大波、小波が打ち寄せる様に道場一杯を遣い、何度も打込みを繰り返しました。
数本で皆の全身から湯気が立ち昇って参りました。
おかしな打ちをすれば、手が痺れてしまう木刀同士が打ち合う感触を確りと感じ、夢中になって取り組んでおりました。
身体がすっかりと温まったところで座礼に移りました。廣川君の三回忌を迎えて、彼女が旅立ってからの二年間の反省検証を踏まえての世間知らず、礼儀知らず故に度々繰り返す不作法、横着な立居振舞を明かし、猛省を促しました。最早30過ぎに成ってしまった彼らで有ります。知らぬでは済まさせません。段位伝授から始まり慶弔事の際の横着な無神経さ・・・これすべて感謝の念の欠如から来ております。何かして貰って当たり前・・・感謝の念、気配りの欠如・・・人として最低の横着の様子を思い知らせました。
そんな二人が反省を込めて送って来た手紙を夫々に今一度読み返させ、互いに交換し各人の反省の様子を確認させました。本当に判り、反省した・・・と思いたい・・・強く感じました。しかし・・・。

降りしきる雪の様子に急かされる様に稽古を行いました。木刀に続く竹刀での打込み、続いて兵法。
打込みの感触が色濃く残っていたのでしょう、兵法においても良き手応えを感じ合う事が出来ました。
まだまだ続けたい稽古会で有りましたが、外の様子がそれを許さず、稽古終了と致しました。