広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

1月第三日曜日稽古会

平成31年1月20日、1月第三日曜日稽古会を行いました。この日は、先週の二人と入れ替わりの様に今年の稽古始となる関戸、小林君の両名と先週に引続き齋藤君が出向いて参りました。
本格化する大島大橋水道本管施設業務に忙殺されております関戸君が、少しやつれた様子ではありましたが、元気に出向いて参りました。
三人共に道場に入るやいなや、時間を惜しむ様に一人遣いに精を出しておりました。
平生の様子は、如実に一人遣いに現れる物で、その縮こまり気味の左手を少し正す事と成りました。職務のストレス、疲労のなせる処でありましょう。
小林君は、稽古後東京に向かいますので少し早めに稽古を終えねばならず、焦り気味にでも確かめるように木刀を振っておりました。その焦りは、拳の下がりとして表れておりました。
齋藤君は、如何しても肩が上がって仕舞います。数度、言葉を添えて正しました。
皆の一人遣いを眺めながら、感応に即して礼法の前に木刀での打込み(連足)を行う事としました。遠間から攻めて、大きく振り被り、元立の木刀目がけて打込み、数歩突き抜ける。何度も何度も皆に遣わせました。数分もすると一同、息が上がり、額に汗しておりました。時に拝打ちを伝授し、行わせました。之が出来れば地稽古も問題なく行えます。
その後、座礼を行い、先ずは基本打込みを今度は、蟇肌竹刀にて行いました。木刀での打込みの良き感触が残っておりました。
無論、関戸君には(攻め)の玄妙さをトコトン味わって貰いました。今回は、これまた感応に即して(ウネリ)も遣ってみました。船酔いの感覚に陥った様で・・・愉快でありました。
関戸君の後ろに回り、小林君が何が起きているのかと窺っておりました・・・二人以外に判るはずもなし・・・未熟者であります。
今回は、特に木刀による打込みが皆に良き感触を与えた様で有りました。度々行う事としましょう。兵法を抜刀を皆の時間が許すまで遣い合い、稽古終了と致しました。