広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2月最初の日曜日稽古会

平成31年2月3日、節分の日の稽古会を行いました。前回は、降りしきる雪の中の稽古会でありまして帰宅の道中を案じて少し早めの稽古終了と致しましたが、この日はその様な心配もなく、時間の許すまでの稽古会でありました。
先月末から江田島術科学校での研修に入っている齋藤君も元気に出向いて来ておりました。一週空いた稽古の遅れを取り戻す様に一人遣いに先ずは精を出しておりました。研修に入った四か月間は、稽古に来れないものと勝手に独り善がりをしていた彼でありますが、小生の一喝で我に帰り、方法を探ってみれば、案外簡単に通える事が判明した様で有ります。この若者の独り善がりな安易な物事への取組みの悪癖は油断なりません。確りとこれから先も目を光らせておきます。
今一人は、一見何を考えているかも判らぬ雰囲気を醸し出しながらも・・・確りと一人遣いで良き汗を流しておりました。
座礼を行い、今一度廣川君の旅立以降のこの二年間の不始末の反省自覚を促しました。一度だけでは肝に銘じる事の出来ぬこの二人の未熟者達には、何度も思い知らせねば成りません。
稽古の始めは、木刀での打込みを先ずは、この日も行わせました。剣道の教育の時間も有った筈の自衛官の打込みを受けながら、ただ漫然と剣道の時間をもうけたとしているだけの自衛隊の訓練で、何も身に付けてない齋藤君に真の打込みを伝授いたしました。後は、彼自身が行を積み重ねて行くばかりであります。それにしても自衛隊は何を教育しているのかと・・・心配になりました。
その後蟇肌竹刀による基本打込み、兵法、抜刀を時間の許すまで皆で遣い合いました。
永原君の三学での二の斬りは、昨年来の自身の不始末から苦境に陥り、何とかそれを脱却した事がもたらした精神的安定と10年に及ぶ修行の結実でありましょう。左程に清々しい太刀筋で有りました。
来週は、野原君が大阪から出向いて参ります。