広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

7月延岡への遠征・・・其の二

病院を後にして、ホテルに到着し、7時から行われる志誠館の合気道の練習稽古の激励訪問に出向きました。武道を志す者は、嬉しい時は無論、苦しい時も悲しい時も稽古は欠かせません。彼らに取って武道へと導いてくれた甲斐氏の逝去の日の変わらぬ稽古は、一入でありましたでしょう。志誠館館長、副館長の今は無き征武館入門当時を思い出しての稽古でありましたでしょう。

稽古後は、金曜日稽古の志誠館恒例の居酒屋での歓談の会に同行しました。

次の日、令和五年7月22日、中学校の体育館をお借りして、小林君への直伝稽古と志誠館一門への剣の指導稽古を行いました。

先ずは、我々だけの直伝稽古を行い、その様子を志誠館の面々には見学してして貰いました。

指導稽古の始めは、木刀による基本稽古からであります。刀法の振りの基本を伝え、実践して貰い、後に打込みをして貰いました。先ずは知り、知った事を身に付ける為に振り込んで行き、打込んで行く・・・数を掛けて、日を重ねて身に付けて行くしか術はありません。正しい稽古を重ねて行くしかありません。

木刀による基本稽古の次には、真剣又は模擬刀を遣っての刀法の稽古を行いました。基本と成る全ての太刀筋を伝え、特に根幹と成る太刀筋を振り込んで貰いました。

足腰刀の正しい連動を意識し、自身の身体と会話しながら自身の得物で振り込んで貰いました。斬る太刀は、守る太刀となるように・・・真の振りを理解し身に付ける為の第一歩を踏み出して貰いました。

三時間の稽古を終えて、其の日の夕刻からの歓迎会に赴きました。・・・続く