広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

お盆のお墓参り・・・月命日一日前に

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8月11日

令和三年8月11日、今年のお盆のお墓参りは、月命日一日前に出向きました。この日の広島は、明日からの一週間に及ぶ大雨予想の為でしょうか、車の移動の大変多い一日でありました。自宅からお墓に着くまでには、車の渋滞に巻き込まれて、平生の倍の時間を要しました。県独自の緊急事態宣言が出されている状況でも人の流れは以前減っていない状況です。

今年のお盆は、廣川君のお父さんの初盆でもありますし、一門でお自宅にもお邪魔する用意をしておりましたが、この状況では、自粛するしかありません。すべてのお供えをお自宅にお送りしての本日のお墓参りと成りました。

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明日であれば小林、齋藤の両名も同行できたのですが、明日は彼ら二人に任せて、本日のお参りは一人で行いました。お供えの生花、お菓子、塔婆、灯篭を廣川君の待っている山の上のお墓まで 持って上がりました。お供えをし、線香に火をともし、静かに般若心経を唱えました。大雨予報の前に登ってきましたが、口を覆っているマスクのせいも有り、ワイシャツの下は汗だくだくでありました。お経を唱える時だけは、マスクをとり、廣川君が旅立ってからの4年7カ月を顧みながら唱えさせて貰いました。

彼女が常に気に掛け、何かと世話を焼いていた弟弟子達の事が報告の主である事は無論であります。厳しく𠮟りつけられても愚の如く過ちを繰り返す頼りない弟子達ですが、それでも正しく亀の歩みでは有っても僅かずつ人としての歩みを続けております。その事を好美君に静かに語り懸けました。

明日は、二人の若者達が夫々の想いを胸にお参り、報告に訪れる事でありましょう。それを楽し気に待っている廣川君の気配を感じながらお墓を後にしました。

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