広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

8月第三土曜日稽古会・・・お盆休み後最初

f:id:heike10:20200823110915j:plain

制剛流抜刀

令和二年8月22日、お盆休み明け最初の稽古会を行いました。この日も残暑とはとても言い難い猛暑の中の稽古会となりました。道場に入るや否や天井から床から周りの壁から放射される熱気で全身に汗が迸って参りました。窓を開け放し、換気扇を回して道場内の熱気を少しでも和らげる行為をしましたが・・・・。

剣道着袴に着替えるだけでもう一汗を流すこととなりました。そして一人遣いでもう一汗・・・よく之だけ体中から汗が出るものだと・・・関心仕切りの一同でありました。

この騒動の中、無事に帰省をはたした永原君も休み明けの倦怠感を振り払うように木刀を振り込んでおりました。流した汗の量程、爽快感が蘇って参ります。

坐礼を行い、先ずは木刀による打込み稽古であります。鋭く体を運び、大きく大波が打ち寄せる如くに打込み、サラサラと抜けて行く・・・何度も何度も繰り返し行いました。

兵法では、手順形ばかりに成らぬ様に、踏込みに気を込めそれを継続する事を求めました。遣いきる、気を抜く、一息入れるなど有り得ません。いくら暑くてもです。加減気味の踏込みも最後に良き踏み込みがでておりました。しかしこれを初太刀から実践せねばなりません。そこが武道たる所以であります。スポーツ的な考えなど入る余地はありません。

その後、真剣にて制剛流抜刀の術を母刀を一点一画を疎かにせぬ様に抜いて貰いました。少しずつ、少しずつ高みに上がりつつ有る永原君でありました。

稽古の最後は、防具を着けての地稽古であります。最後の一汗を絞り出す如く、攻め合い、しのぎ合い、打ち合いを楽しみました。これまでの形稽古を打ち合いに活かす事を命じ、自得を課しました。打たれ、捌かれ、制せられ・・・成す術無い状態から何かを自得する事を願い、待つ師の位の小生であります。

日記