広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

新年稽古始め

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令和三年稽古始め

令和三年1月10日、新年稽古始を行いました。昨年末からの寒波は、この日を迎えても衰えを知らず、小雪舞う中での初稽古でありました。皆冬用タイヤを装着しての参加でありました。

道場内の冷え込みは近年最大でありました。皆新年の挨拶を済ませて、早速一人遣いで暖を取っておりました。

坐礼を行い、昨年の反省も込めて稽古始に際しての訓示を述べました。一門一人一人が真の上達を求めての新たなる年の稽古の始まりであります。何時も皆を見守り、今でも共に修行している廣川君の前での一門の誓いの場でありました。この日の鏡餅も4年前の逝去の前に好美君が用意してくれていた物であります。自身も参加できると最後まで希望を失わず戦い抜き、そして旅立っていた愛弟子の・・・一門のお守りであります。

 

廣川君と共に6時間弱のひと時を基本打込(木刀での)、兵法、地稽古と子弟同行での互いが砥石と成り、磨き合う稽古を展開いたしました。寒い一日でありましたのでこの日の稽古始は、防具を着けての地稽古を少し多めに行いました。

皆少し寒さに変色していた肌の色も、瞬く間に生気を取り戻し、体中から湯気が立ち昇ってくる様でありました。二年目に入った地稽古ではありますが、皆着実に力を付けて来ております。少しづつ竹刀の振りも鋭くなり、体の運びも滑らかに成ってきております。之までの10年前後の基本打込、形稽古(新陰流)をいよいよ打合い(地稽古)で真の物とする修行が更に続き、深まって参ります。

稽古始を遣り終え、食事を共にしながら歓談を行い、散会としました。

12日は、廣川君の四回目の命日で有ります。皆でお墓に出向きます。実家へのお参りは、この様な時期ですのでお供えをお送りするだけにして、又の機会と致します。

日記