令和三年6月6日、三週間ぶりの稽古再開。平生の道場がいまだ使用出来ない中での稽古再開は、昨年の同月同日に場所をお借りして第26回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会前日稽古として行った同じ場所で有ります。
稽古場所に困った折には、何時も助けて頂いております。有り難い事であります。神聖な場をお借りしての久々の稽古会に皆勇んで乗り込んで参りました。
コロナ禍の中での稽古会でありますので換気は無論確りと行い、時間も平生の半分としての稽古会となりました。
稽古の始めの坐礼の際には、又しても平生の精進振りに気の緩み、生来の横着ともとれる気配を発する三人の若者に苦言と叱責を発する事と成りました。何度も同じ過ちを平気で犯すバカ者どもに一喝を浴びせました。
久々の稽古においては、やはり基本打込に顕著に狂いと正すべき点が現れておりました。自覚と自得を求めました。
兵法においては、基本稽古の際の檄が効いたのか、各人それなりに良き手応えを数本出しておりました。之が剣の面白い処であります。気の持ちようで別人の様な働きが出来る事もあります。しかし稽古が不足しているとその確率は極端に下がります。回数多くの稽古を求めるしか有りません。
この日は、時間的に地稽古に費やす時間が有りませんでしたので、稽古の締めは、真剣を遣っての抜刀基本刀法と致しました。各人各様に小首を捻りながらも時に良き刃音をたてておりました。
三週間振りの稽古は、あっと言う間の三時間でありました。次回は少し長めの稽古時間と致します。