広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

6月第三土曜日稽古会・・・緊急事態宣言中最後の稽古会

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6月19日

令和三年6月19日第三土曜日稽古会を行いました。20日の緊急事態宣言解除を控えての最後の稽古会と成りました。この場をお借りしての稽古もこの時間を持って暫しのお別れで有ります。来週からは平生の道場での稽古再開となります。

スーパーGT再開まで少し時間的余裕が出来た小林君と現在岡山出張となっている齋藤君が出向いて参りました。この神聖な場での稽古を皆で心行くまで楽しみました。

昨日までの大雨も稽古が、始まる頃にはおさまり、少し晴れ間がのぞいておりました。その分湿度の高さは・・・拭えども拭いきれない汗を心地よく?流し尽くしました。

呼吸を一つとして坐礼を行いました。その際の目付を今一度正す事を命じました。黙想をしていても出来る目付を目を開けていても出来ていない事を気づかせました。そして並びの線を超える事は断じて有っては成らぬと今一度正しました。三学の教えの中の戒であります。ならぬ事はならぬのであります。

基本稽古では、木刀の打込で小林君の木刀が打込みの衝撃に耐えかねて二つに割れて仕舞いました。これで二本目であります。この割れ方では小太刀にする事も叶わないと思われます。近年の木の質の低下は・・・。

基本打込では、惰性では無い体の運びに言及しました。自分の意図する精密な運びを求めました。そして何より打込みでしか身に付ける事の出来ない打間の習得を目指させました。何度も何度も毎回続けて行くしかありません。

兵法では、小林君は合撃の三本を見事に遣い切っておりました。三本共に遣い切ったのは初めてであります。褒めておきました。そして位攻め・・・良き出来でありました。

付ける拍子・・・これまた小生の小手に吸い付くように遣っておりました。

齋藤君も全体の雰囲気が出来てきております。少しずつ様に成って来ております。確かに。

真剣を遣っての抜刀では、この日も基本刀法主体に振りぬいて貰いました。小林君は、そろそろ試斬りをさせても良い処に来ております。巻藁であれば見事に斬って見せるでありましょう。しかし今少し振り込ませて、据え斬りが出来そうな処まで待ちましょう。急ぐ事など有りません。

最後に防具を着けての地稽古で、心行くまでこの場での稽古を堪能しました。基本の打込では、二人とも着実な進歩を見せて来ております。問題は相対して一本を取りに行こうとする時であります。基本打込の打ち其の物を出せずにおります。自得以外に道はありません。これが人を相手にする難しさであります。とことん取り組んで貰います。

体中の汗を出し尽くした様な稽古を境内の木々の間からそよいでくる涼風と感じる大気の流れの中で終了としました。

明日は、小林君結婚祝いを皆で行って丁度一年であります。

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日記