広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

第27回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会

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令和四年6月5日、第27回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会が開催されました。毎年6月第一日曜日に行われる今大会は、コロナ禍の影響で実質三年振りの大会と成りました。一昨年は地元団体と九州から居合の御宗家を招き奉納を行いましたが、昨年は中止・・・今回正式に県外の流派・団体をお招きしての開催と成りました。

全国的な防止制限は無く成ったとは言え、まだまだ終息とは言えない状況で有りますので、平生は20流派・団体を目安としてりますが、今回は10団体としての開催に漕ぎつけました。

これは演武場として嚴島神社・祓殿(国宝)を提供頂き、全面的なご協力を頂く嚴島神社の全面的なご協力の賜物であります。関係者一同感謝の念に堪えません。

平生控室として提供頂いております朝座屋(重要文化財)が修復工事の為に使用出来ず、急遽これまた嚴島神社から手配頂きました新装早々の宮島交流館を受付・控室として使用させて頂きました。館内四室を終日お借りしての対応としました。

やはり始めての場でありますのである程度手慣れたスタッフ取りましても不測の事態が多々生じ、参加者全員に少しバタバタさせて仕舞いましたのは、全てにおいて大会実行委員長たる小生の責任であります。急遽空室を二部屋追加する事になりました。

場の移動を行い、正午より恒例のお祓いを受け、三年振りの嚴島神社・祓殿(国宝)での開会を行い、奉納演武となりました。

参加者全員の前に立ち、開会宣言を行い、大会実行委員長としてご挨拶申し上げました。この三年間の困難な時期が思い出され、万感の想いが込み上げて参りました。

引き続き、奉納演武が始まり、夫々の想い・困難を味わいながら稽古を続けてきた各地の同志方々の渾身の演武が展開されました。老いも若きも自身の平生の稽古を余すところなく神様に捧げた一日でありました。

途中帰路を急ぐ必要の方の退席はありましたが、最後まで他流派・団体の演武に熱心に視線を注ぎ、最後まで残られた方々と閉会式を行い、来年の再開をお約束して散会と致しました。

日記